不妊症とは~どんな治療方法があるのでしょうか
不妊症とは~どんな治療方法があるのでしょうか





●不妊症について
 不妊症とは、避妊をしない自然な夫婦生活を送っているにもかかわらず、2年以内に妊娠しない場合を言います。これは通常、夫婦の90%以上が2年以内に妊娠するという事実に基づいています。現代では約10組の夫婦に1組の割合の方々が不妊に悩んでいると言われており、平成14年度の時点で不妊治療を受けている方は46万人を超えているとも言われています。また、晩婚化、出産の高齢化と比例して不妊症が増加しているとも言われています。原因については、男性側・女性側、もしくは男性女性両方にある場合もありますが、主たる原因が何もない場合もあるのです。妊娠というプロセス自体がとても複雑な為、不妊症の原因が一つであるとは限りません。一つの場合もあれば複数の問題が原因に鳴っていることもあるため、根本的な原因を特定するのが難しいのも事実です。

●考えられる原因について
 先程も少し触れたとおり、不妊症の原因は様々ですが、考えられる原因について、少しご紹介していきたいと思います。

 男性が原因のケース
 〇性機能障害
 〇軽度~中等度の精液性状低下
 〇高度の精液性状低下・無精子症

 女性が原因のケース
 〇卵管因子:月経周期が25日~38日型、基礎体温が二相性に当てはまらない月経不順の場合、排卵障害の可能性があります
 〇排卵因子:性器クラミジア感染症は、卵管の閉塞、卵管周囲の癒着により卵管に卵子が取り込まれにくくなる
 〇子宮因子:月経量が多い、血液検査で貧血を指摘された場合、子宮筋腫の疑いがあり、受精卵の子宮内膜への着床障害により不妊症になる
 〇頸管因子:排卵期には通常、透明且つ粘り気のあるおりものの増加がみれますが、子宮の奇形や子宮頚部の炎症などにより頸管粘液量が少なくなった場合、精子が
       子宮内へ貫通しにくくなり不妊症になる
 〇免疫因子:何かしらの免疫異常で抗精子抗体、特に精子不動化抗体を産生する女性では、抗体が頸管粘液内にも分泌され、運動性の高い精子でも通過を妨げて
       しまい不妊症になる
 〇原因不明不妊:検査を行っても明らかな原因が見当たらない場合の不妊症をさします。実は不妊症の3/1がこの原因不明不妊が占めていると言われています



●検査方法について
 〇基礎体温:基礎体温を測定し、排卵の有無、排卵日の推定、低温相、卵胞期の長さ、高温相、黄体期の長さなどをチェックする
 〇ホルモン測定:ホルモン分泌が正常かどうかをチェックするため、卵胞期・排卵期・黄体期の時期ごとにエストロゲンやプロゲステロンなどの量を測定する
 〇頸管粘液検査、性交後テスト:排卵期に増加したエストロゲンの影響で分泌される子宮頸管粘液を採取して、量・ねばりけ・結晶の有無を調べる
  この時期に性交渉をもち、頸管粘液中の精子を観察することで頸管粘液と精子の適合性を検査する
 〇子宮卵管造営法:経膣的に子宮空に造影剤を注入し、卵管の通貨制、子宮空の状態などを調べます
 〇子宮内膜生検:避妊をして、着床期に子宮内膜の生検を行うことで、子宮内膜が充分に増加しているか、分泌機能が正常かどうかを調べる
 〇免疫学的検査:最近になり、免疫異常による不妊や習慣流産の存在が明らかになった事から、抗精子抗体、抗リン脂質抗体など、自己抗体を調べる方法
 〇腹腔鏡検査:腹腔鏡は卵管周囲の癒着や、腹膜のみに存在する内膜症の発見や治療に有効と言われています
        (腹腔鏡検査は日本是の国普及してきましたが入院設備のクリニックでは実施困難)

●治療について
 検査で判明した原因に応じて適切な治療を選択していきます

 男性不妊の場合:心理療法、薬物療法、手術療法の他、精子性状低下の場合、少ない精子でも妊娠出来る様、人工授精や体外受精等を行います。

 女性不妊の場合:排卵障害や卵巣機能不全の場合、漢方薬が有効な場合があります。
         卵管性不妊の場合は、手術によって治療を行います。
         子宮性不妊の場合、しきゅ協を使用し核出=禁酒の摘出手術が行われます。
         受精障害が認められる場合には体外受精で顕微授精をする遺体に方法はないと言われています。
         機能性不妊・原因不明不妊の場合、特別な治療方法があるわけではないのですが、漢方薬や廃らにゅうはつ材の使用、人工授精、
         体外受精なども行われます。


不妊症や不妊治療についてご紹介してきましたが、赤ちゃんを待ち望んでいるママやパパにとって、とても辛い道のりである事に間違いありません。
『長らく不妊治療を行ってきたけれども、妊娠しなかったので治療を止め諦めていたら妊娠した』等という話も良く耳にします。
様々な原因が考えられるため、治療によるストレスの他にも、不安や周囲からの督促、苛立ち、等、不妊によってママやパパたちが受けるストレスは
想像を絶するものだと言っても過言ではありません。

もし周りに不妊で悩んでいる方がいる時は、やさしく見守ってあげましょう!
時には何気ない一言が相手をとても傷つけ、ストレスを与えてしまう事も大いにあります。『赤ちゃんはまだなの?』『赤ちゃんは産まないの?』
『結婚して何年も経つのに遅いわね』等々、軽々しく口にしたりしていませんか?

以上、不妊症、不妊治療についてのお話でした。





 
 

 

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